仕事を終えてから親の食事を用意し、自分の夕食と片づけもする。40代・50代の介護では、食事作りが毎日の重荷になりがちです。
そんな日は、一から作らなくて大丈夫。保存食を「主食・たんぱく源・野菜」の3つに分けて考えると、献立が決まりやすくなります。
実は、施設でも「手抜き」をしています
私が働く高齢者施設でも、下ごしらえの手間を減らすために冷凍のカット野菜を使っています。毎日大勢の食事を用意する現場だからこそ、「切る」「下ゆでする」という工程を省ける食材はとても頼りになります。
また、市販の出来合いのたまごサラダにきゅうりを混ぜて一品にする、といった工夫もしています。ゼロから作るのではなく、「買ってきたものに少し足す」だけでも立派な一皿です。
プロの現場でも使っているものです。ご家庭で使うことに、後ろめたさを感じる必要はまったくありません。
10分ごはんの基本
用意するのは次の3つです。
- 主食:冷凍うどん、パックごはん、冷凍おにぎり
- たんぱく源:ツナ缶、さば缶、卵、冷凍豆腐、冷凍つくね
- 野菜:冷凍カット野菜、冷凍ほうれん草、冷凍かぼちゃ、乾燥わかめ、切り干し大根
たとえば、冷凍うどんに卵と冷凍ほうれん草を加えれば一皿に。パックごはんには、汁気を切ったツナと冷凍かぼちゃの小鉢を添えます。全部を手作りするより、「温める・開ける・のせる」で完成させましょう。
「買ってきたものに、少し足す」でいい
一から作らなくても、市販のお惣菜に一手間だけ加える方法もあります。
- 出来合いのたまごサラダに、輪切りにしたきゅうりを混ぜる
- 市販の煮物に、だしを足してやわらかく煮直す
- お惣菜のひじき煮に、豆腐を崩して和える
「作る」のではなく「足す」。これだけでも、食卓の品数と栄養は確実に増えます。
食べやすさは本人に合わせる
缶詰や乾物は、そのままだとかたい、ぱさつく、口に残ることがあります。小さくほぐす、だしで煮る、卵とじにするなど、普段食べている形に近づけてください。むせがある方に、汁物や細かい具を安易に足すのは避け、専門職に確認しましょう。
本当に疲れた日は宅食でよい
保存食を組み合わせる気力もない日は、宅食のおかずを温めるだけにします。宅食は週2〜3回、残りは保存食という使い方なら、費用と負担のバランスも取りやすくなります。
まとめ
介護の食事は、毎回満点でなくて大丈夫です。「主食・たんぱく源・野菜が一つずつ」を目安に、できる範囲で整えましょう。
施設のプロでも、使えるものは使っています。ご家族が全部を背負う必要はありません。
※本記事の情報は一般的な工夫です。むせが続く、食後に声が変わる、体重が減る、脱水が疑われる場合は、自己判断で食形態を変えず、主治医、歯科医師、管理栄養士、言語聴覚士などに相談してください。腎臓病、心不全、糖尿病などで食事療法中の方も個別に確認が必要です。
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