ハロウィンのおやつは市販のかぼちゃプリンで|飲み込みに不安がある親とも楽しむ飾りつけ
ハロウィンに、母にも何か季節のものを出してあげたいです。でも飲み込みが心配で、何なら大丈夫か分かりません。
市販のかぼちゃプリンに、生クリームでひと手間加えるだけで十分です。施設でも、ここ3年続けていますよ。
介護をしていると、毎日の食事を用意するだけで精いっぱいです。行事の日に何か特別なものを出したいと思っても、手作りする余裕はなかなかありません。飲み込みに不安があると、何を出していいのか迷ってしまいます。
ハロウィンなら、市販のかぼちゃプリンに、生クリームで飾りつけをするだけで、季節を感じるおやつになります。
この記事で分かること
- 市販のかぼちゃプリンでできるハロウィンの飾りつけ
- 施設で実際にしているデコレーション
- 飲み込みに不安がある方に出すときの注意
- 親と一緒に楽しむ工夫
高齢者施設で行事食の提案をしている管理栄養士の私が、施設で実際にしている工夫をお伝えします。
結論|市販のプリンにひと手間で行事食に

ハロウィンのおやつは、一から手作りしなくても大丈夫です。スーパーで買えるかぼちゃプリンに、生クリームで顔を描くだけで、ぐっとハロウィンらしくなります。大切なのは、飾りつけを親の食事の形に合わせることです。
手作りしなくていい
かぼちゃプリンは、秋になるとスーパーやコンビニに並びます。施設でも、市販のかぼちゃプリンを使っています。
ただ、そのまま出すと、ふたを開けたらいつものプリンです。ひと手間の飾りつけで、「今日はハロウィンだね」という会話が生まれます。
季節を感じることも楽しみのひとつ
行事のおやつは、季節を感じて、家族と話すきっかけになります。「もうハロウィンの季節だね」「昔はこんな行事なかったね」と、会話も広がります。
飾りは食事の形に合わせる
飾りに使う材料の中には、飲み込みに不安がある方には向かないものもあります。親の食事の形に合わせて、使う材料を選びましょう。詳しくは、このあと「飲み込みに不安がある方への注意」で説明します。
施設でしたかぼちゃプリンの飾りつけ

施設では、ハロウィンに市販のかぼちゃプリンを出しています。パッケージはハロウィンの絵柄でも、中身はいつものかぼちゃプリン。そこで、生クリームでひと手間加えることを提案しました。
生クリームのおばけ
一昨年は、生クリームでおばけの体を絞り、チョコペンで目と口を描きました。プリンのオレンジ色に白いおばけが映えて、ひと目でハロウィンだと分かります。
生クリームとココアのかぼちゃ顔
昨年は、生クリームとココアパウダーで飾りました。生クリームでふちをうず巻きに絞ったものや、生クリームを小さく絞って目と口にした、にっこり顔のものです。
目の前で絞る、自分で飾る
当日は、入居者さんの目の前で生クリームを絞って出したフロアもありました。ご自身で飾りつけができる方には、生クリームを渡して、自分で飾って楽しんでもらいました。生クリームをモリモリにのせる方、楽しい絵文字を描く方もいて、ニコニコの笑顔が見られました。
できあがったものを出すだけでなく、作るところを見る、自分で飾ることも、行事の楽しみになります。
飲み込みに不安がある方への注意

飾りつけの材料は、見た目はかわいくても、飲み込みに不安がある方には食べにくいものがあります。施設では、常食の方などにはココアパウダーやチョコペンも使いますが、ミキサー食(コード2-2)の方には飾りを変えて出しています。家で出すときも、親の食事の形に合わせて選んでください。
ココアパウダーはむせやすい
粉は、食べるときに吸いこむとむせやすくなります。施設では、ミキサー食の方にはココアパウダーを使わず、生クリームだけで飾りました。
チョコペンは固まるとかたくなる
チョコペンは、描いたあと冷えると固まって、かたいかけらになります。施設では、ミキサー食の方にはチョコペンを使っていません。
生クリームは出す直前に
生クリームは、時間がたつと溶けて水分が出てきます。施設では、生クリームが溶ける前に出せるよう、出す直前に飾りつけをしています。
プリンそのものが親に合っているかは、今の食事の形によります。迷ったときは、専門職に確認してください。食事の形の見方は嚥下調整食の学会分類2021とは?で説明しています。
家でできるハロウィンの飾りつけ

施設でしている飾りつけは、家でもそのまま使えます。特別な道具はいりません。市販のホイップクリームを使えば、泡立てる手間もかかりません。親と一緒に作るのもおすすめです。
用意するもの
- 市販のかぼちゃプリン
- ホイップクリーム(絞り袋入りの市販品が便利)
- チョコペン・ココアパウダー(食事の形に合う方だけ)
生クリームだけでできる飾り
生クリームを小さく2つ絞って目に、細く絞って口にすれば、にっこり顔のできあがりです。ふちにぐるりとうず巻きを絞るだけでも、華やかになります。ミキサー食の方にも出しやすい飾りです。
親と一緒に飾る
親が自分で絞れるなら、ぜひ飾りつけをお願いしてみてください。「おばけにしようか、かぼちゃの顔にしようか」と話しながら作る時間も、行事の楽しみです。
よくある質問

手作りのかぼちゃプリンでもいいですか
もちろんです。手作りするときは、かぼちゃの皮や繊維が残らないよう、なめらかにしてください。
ミキサー食の親にはどう飾ればいいですか
生クリームだけで飾ってください。ココアパウダーやチョコペンは使わず、出す直前に飾りつけをします。
プリンを食べても大丈夫か分かりません
今の食事の形によります。かかりつけ医や、訪問している看護師・管理栄養士・言語聴覚士などに確認してください。
→ 高齢の親が食べにくい料理とは?6つの特徴と家でできる工夫
甘いものを控えるよう言われています
主治医の指示に従ってください。量を半分にする、ほかの日のおやつで調整するなど、行事の日も楽しめる方法を主治医や管理栄養士と相談してみてください。
ほかの行事でも使えますか
使えます。飾りを変えれば、クリスマスや誕生日にも応用できます。お正月の楽しみ方は、餅の記事で紹介しています。
→ 高齢者に餅を出していい?お正月に安全に楽しむ方法
まとめ|ひと手間で季節を届ける
行事のおやつは、特別な手作りでなくてもかまいません。いつものプリンに少し手を加えるだけで、季節の楽しみになります。
この記事の振り返り
- 市販のかぼちゃプリンに、生クリームで飾りつけ
- おばけやにっこり顔は、生クリームだけでもできる
- ミキサー食の方には、ココアパウダーとチョコペンを使わない
- 生クリームは出す直前に飾る
- 親と一緒に飾るのも楽しみのひとつ
今年のハロウィンは、かぼちゃプリンとホイップクリームを買って、親と一緒に飾ってみてください。
※本記事の情報は一般的な工夫です。食事制限、アレルギー、嚥下状態には個人差があります。食事の形については、かかりつけ医・歯科医師・管理栄養士・言語聴覚士などにご相談ください。

