【無料ダウンロード】食事の形 お知らせカード|旅行・外食で宿やお店に伝える
母と旅行に行くことになりました。宿に食事のことを電話で伝えたのですが、ちゃんと伝わっているか不安です。
食事の形は、口で伝えるだけだと、受け取る人によって思い浮かべるものが違ってしまいます。紙に書いて渡せるカードを作ったので、ぜひ使ってください。
「きざみ食でお願いします」「やわらかめにしてください」と伝えても、宿やお店によって、思い浮かべるやわらかさはばらばらです。せっかくの旅行や外食で、食べられない料理が出てきたら残念ですよね。
食事の形は、学会分類のコードと、やさしい言葉の両方で、紙に書いて伝えると、正しく伝わりやすくなります。
この記事で分かること
- 「食事の形 お知らせカード」の中身
- カードの書き方と記入例
- カードが役立つ場面
- 宿やお店に渡すときのポイント
高齢者施設で働く管理栄養士の私が、家族が使いやすいように作りました。無料でダウンロードできます。
結論|カードに書いて渡すと正しく伝わる
食事の形を正しく伝えるために、印刷して書きこむだけで使えるカードを作りました。
口で伝えるだけでは伝わりにくい
「きざみ」の大きさや、「ミキサー」のなめらかさは、宿やお店によって違います。学会分類のコードで伝えるのがいちばん確かですが、コードを知らない宿やお店もまだ多いのが実際です。
コードとやさしい言葉を、1枚に
このカードは、学会分類のコードに、宿やお店の人にも分かるやさしい言葉をそえています。ごはんの例や、とろみの目安ものせているので、受け取った人が料理を思い浮かべやすくなります。
無料でダウンロードできます
A4・1枚のPDFです。書きこみ用と記入例の2種類があります。下のボタンからダウンロードしてください。
カードの中身
カードには、7つの項目があります。
- お名前・書いた日:ニックネームでもかまいません。コードを決めたところにも✓を入れます
- 食事の形:学会分類のコード(4・3・2-2・2-1・1j)と、ふつうの食事から1つ選びます
- 飲み物・汁物のとろみ:なし・薄い・中間・濃いから1つ選びます
- 避けたい食べ物:もち、のり、こんにゃくなど
- アレルギー・食事制限:塩分を控えるなど
- 食べるとき:自分で食べられるか、手伝いが必要か
- お店・宿へのお願い:最初から印刷してある、家族からのお願いの文
食事の形は「伝える言葉」と「ごはんの例」つき
たとえばコード3なら、「形はあるが、舌と上あごでかんたんにつぶせるもの。のどでばらけず、飲み込みやすいように」という言葉と、「水分がしみ出ないようにしたおかゆ」というごはんの例をのせています。
→ 嚥下調整食の学会分類2021とは?コードの見方を家族向けに解説
とろみは「似ているもの」も目安に
とろみの強さは、「スプーンを傾けると、とろとろと流れる」といった目安に加えて、フレンチドレッシングやケチャップなど、似ているものも目安としてのせています。
→ とろみの濃度、なんとなくで決めていませんか|3段階の目安と作り方
カードの書き方
記入例を見ながら書いてみてください。

コードは専門職に確かめる
食事の形のコードは、病院や施設、訪問の専門職(医師・歯科医師・言語聴覚士・管理栄養士など)に決めてもらったものを書いてください。分からないときは、ケアマネジャーに聞いてみましょう。
避けたい食べ物は具体的に
もちやのりなど、いつも避けている食べ物に✓を入れます。選択肢にないものは「その他」に書いてください。
書いたら、家族の手元にも1枚
同じものを家族も持っておくと、当日にあわてずにすみます。スマホで写真を撮っておくのも便利です。
カードが役立つ場面
ふだんと違う場所で食事をするときに使えます。
旅行・帰省
宿に予約するときに、カードの内容を伝えましょう。当日にも持っていって、もう一度見せると安心です。
→ 親と旅行・帰省するときの食事|飲み込みに不安があっても楽しむための準備
外食
お店に行く前に電話で相談し、当日にカードを見せましょう。
→ 飲み込みに不安があっても外食はできる|店選びと確認すること
ショートステイ・入院・親せきの家
はじめての場所で食事をするときにも、カードがあると伝えもれが防げます。
→ 退院後の食事、何に気をつける?病院で聞いておきたい5つのこと
渡すときのポイント
カードを渡すだけでなく、いくつか気をつけたいことがあります。
予約のときに早めに伝える
宿やお店によって、できることが違います。予約のときにカードの内容を伝えて、対応できるかを確かめておきましょう。
出てきたら、家族がひと口確かめる
カードどおりに作ってもらっても、思っていたやわらかさと違うことがあります。料理が出てきたら、家族がひと口確かめてから出してください。
むずかしいときは持ちこみも
対応がむずかしいと言われたときは、市販の介護食を持ちこんでもよいか聞いてみましょう。
→ ユニバーサルデザインフードとは?4つの区分と市販の介護食の選び方
よくある質問
コードが分かりません
病院や施設、ケアマネジャーに、今の食事のコードを聞いてみてください。退院するときに、病院で確かめておくのもおすすめです。
施設や事業所で印刷して使ってもいいですか
はい。ご家族や、施設・事業所の中で印刷して使っていただくのは自由です。内容を変えての配布や、販売はご遠慮ください。
0j・0tがないのはなぜですか
0j・0tは、主に訓練のときに使う段階なので、外出先で頼む形としてはのせていません。
とろみの「似ているもの」は正確ですか
あくまで目安です。とろみ剤の種類や温度で、とろみの強さは変わります。言われているとろみの濃さを守ってください。
まとめ|書いて渡して、ひと口確かめる
食事の形は、紙に書いて渡すと、正しく伝わりやすくなります。カードを使って、旅行や外食も安心して楽しみましょう。
この記事の振り返り
- 口で伝えるだけだと、受け取る人によってやわらかさがばらばらになる
- カードは、コードとやさしい言葉、ごはんの例、とろみの目安つき
- コードは、病院・施設・専門職に決めてもらったものを書く
- 予約のときに早めに伝え、当日もカードを見せる
- 料理が出てきたら、家族がひと口確かめる
次の外出の前に、カードを印刷して、書きこんでみてください。
体重や食べる量の変化に気づくための「体重・食事量の記録表」も、無料でダウンロードできます。

※このカードは、日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食分類2021」をもとに、家族向けにやさしい言葉にしたものです。食事の形については、かかりつけ医・歯科医師・言語聴覚士・管理栄養士などにご相談ください。

